2019年1月の記事一覧

第3学期始業式講話【校長室だより】

 新年、あけましておめでとうございます。今年も所沢中央高校をよろしくお願いします。
 年末にサーバーの更新があり、12月半ば以降の記事が消えております。可能な範囲で復元していきます。引き続き校長室だよりをご覧ください。

 1月8日(火)の始業式、校長から次のお話をしました。

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 おはようございます。新しい一年、そして新しい学期の始まりです。今年も、元気に過ごしていきましょう。

 新たに迎えた平成31年、西暦で言えば2019年は、日本にとっても、所沢中央高校にとっても、大きな節目の一年です。
 5月には天皇陛下の退位に伴って「平成」という時代が終わり、元号が改まります。
 所沢中央高校は創立40年の区切りを迎え、50年に向けた新たな10年の始まりとなります。

 もしかするとみなさんの中には、だからどうしたの、という感想を持つ人がいるかもしれません。
 たしかに、元号が変わっても毎日の生活に特別大きな変化があるわけではありません。
 学校だって、記念式典のような行事はありますが、それ以外は例年と同じ毎日が続きます。
 それはそうなのですが、でもやっぱり、こうした「節目」の一年を共に過ごすことができるというのは、私にとっても、そしてここにいるみなさん一人ひとりにとっても、大きな意味のあることだと私は考えます。

 「節目」と聞いて私が思い浮かべるのは「竹」です。竹は伸びる時、節目と節目の間を大きく伸ばしていきます。節目の数はタケノコの頃から変わらずに、ちょうど、畳んだ提灯を拡げるような感じなのだそうです。

 私たちの人生にも「節目」と呼べるものがいくつかあります。入学や卒業、就職、結婚、親しい人との別れが、それです。それらの間、間を伸ばしていくことが、一人ひとりの成長そのものになります。

 自動車メーカーのホンダをつくった本田宗一郎は、こんな言葉を残しています。

  竹にはフシがある。
  そのフシがあるからこそ、竹は雪にも負けない強さを持つのだ。
  企業(会社)にもフシがある。
  儲かっているときはスムーズに伸びていくが、
  儲からない時がひとつのフシになる。
  このフシの時期が大切なのだ。
  私はフシのない企業は、
  どうも不安で見ていられないような気がする。

 本田宗一郎が言う「フシ」とは、「苦労」「困難」のことです。苦労や困難があるからこそ、企業、会社は強くなるのだ、ということです。
 ほかの木がぽっきりと折れてしまいそうな大雪であっても、竹はしなやかに跳ね返す強さを持ちます。それも「フシ」あればこそ、ということです。

 「禍福はあざなえる縄のごとし」ということばがあります。「悪いことと良いこととは、縄をより合わせたように入れかわり移り変わる」という意味です。うまいことを言うものだなあ、と思います。たしかに、悪いことばかりは続きませんが、良いことばかりも続きません。
 私は、だからこそ、「節目」を大事にしたいと思います。区切りをつけ、これまでを振り返り、これからに希望を持つためにも、「節目」というものが必要なのだと考えます。

 暖冬とは言っても、しばらく寒い毎日が続きます。みなさんも体調に十分注意し、新しい春に備えてください。