大江山いくのの道の遠ければ【校長室だより】

 古典の教科書のお話を劇に仕立てる授業があるという話を聞き、さっそく行ってみました。

 『十訓抄』という本にある「小式部内侍が大江山の歌のこと」というお話が教材です。
 歌詠みの大会に参加した小式部内侍という女性が、定頼中納言という男性から「歌の名人であるお母さんに代作してもらうためにつかわした使者は戻ってきましたか?」とからかわれます。小式部内侍は負けじと定頼中納言の袖をつかまえて、「大江山いくのの道の遠ければまだふみもみず天の橋立」と歌いかけます。その歌があまりにもすばらしかったので、定頼中納言はつかまれた袖を引っ張って逃げていってしまった、という内容です。

 教室では5つの班が、それぞれ小式部内侍、定頼、ナレーターと役割を決めて演じました。写真は班ごとに「定頼が小式部内侍に袖をつかまれたところ」と「定頼がつかまれた袖を引っ張って逃げていくところ」です。ちなみに白いシーツは「御簾(みす)」のつもり。小式部内侍が「半分ほど身を乗り出して」というシーンですが、勢い余って全身を見せちゃっているのはご愛嬌。結果は、男性が小式部内侍を演じた逆宝塚の2つの班が最優秀でした。

 上演後の感想の中には「劇にしたら読むだけではわからなかったところがよくわかった」という声もあり、とても意義のある取組だったようです。