卒業式【校長室だより】

 3月13日(水)春のあたたかな日ざしの中、第37回卒業証書授与式が行われました。

 卒業証書授与の呼名にあたっては、3年1組の諸君がすばらしいスタートをしてくれたおかげで、全員が笑顔で大きな声の返事を聞かせてくれました。

 以下、校長の式辞です。

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 本日ここに、ご来賓ならびに保護者のみなさまのご臨席のもと、埼玉県立所沢中央高等学校 第37回卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもちろん、わたくしたち教職員にとりましても、この上ない喜びであります。

 ただいま卒業証書を授与した318名の諸君。ご卒業おめでとう。諸君は、担任の先生をはじめとする多くの先生方の、厳しくも愛情あふるる指導によく応え、日々の授業や部活動、折節の学校行事を通じ、多くの喜びと苦しみとを分かち合ってきたことと思います。

 この、所沢中央高校での学びを誇りとし、3年の間に積み上げた経験を大きな自信として、今後の毎日を力強く歩んで行ってください。

 ドイツの文豪ゲーテ曰く、「世界はこれほど大きく、これほど豊かであり、人生はこれほど多彩な光景を提供しているので、詩の主題は決して足りなくなることは無いだろう」。

 この大きく豊かな世界、多彩な人生に、これから踏み出そうとする諸君に、私からふたつ、はなむけのことばを送ります

 ひとつは「まず、できる理由から探そう」ということばです。わたくしたちはしばしば、はじめに「できない理由」から探そうとします。新しいことに手を出して、結果、どんな不都合が起こるかをはじめに考え、今の安定が崩れることを心配します。

 「まず、できる理由から探そう」というのは、実行することで何が手に入るのか、まず第一に考えようということであります。チャンスはわたくしたちの前を、いつのまにか通り過ぎてしまいます。「できない理由」ばかりを探し、うしろむきになってしまった者には、捕まえることはもちろん、その姿を見ることさえできません。

 もうひとつは「日々新面目あるべし」ということばです。これは、新潟出身の歌人 會津八一 が教え子に送ったことばで、「日々新たな姿を見出す生き方をせよ」という意味があります。

 日々、新しい姿を見出すことは、決して容易なことではありません。ともするとわたくしたちは、これまで通りのやり方にこだわり、新たな姿よりも慣れ親しんだ姿を好みます。まだ知らない世界や人生は、誰にとっても不安で、近寄りがたいものではあります。しかしながら、それらをいたずらに恐れることなく、まだ知らない世界や人生との出会いを驚き楽しむことが、むしろ諸君にとって新たな姿を見出すよい機会になると信じます。
 この大きく豊かな世界と人生の多彩な光景は、諸君がどれほど多くの発見をしようとも、尽きることなく、新たな驚きを諸君に与え続けるはずです

 諸君は今日までの3年間、「挨拶」時間」「規律」を重んじた毎日を過ごしてきました。なかでも皆勤賞45名の諸君は、入学以来3年間、一日の欠席、遅刻、早退もなく、日々新たな気持ちで学校生活を過ごしてきたことと思います。この皆勤賞に象徴される、まっすぐに前を向いた誠実な姿をもって、318名の諸君が今後、社会に貢献していくことを心より期待いたします。

 ここで、保護者の皆様にあらためてお祝いを申しあげます。卒業が本人の努力の結果であることは言うまでもありませんが、それを支えたご家族の励ましあっての今日と受け止めております。このことに対し、祝意と敬意を表したく存じます。あわせて、これまで本校に対しさまざまなお力添えをいただきましたことに、心からの御礼を申しあげます。

 結びに、本日ご臨席賜りましたみなさまに、衷心より御礼を申しあげますとともに、今後とも本校の教育の推進にご支援、ご協力を賜りますようお願い申しあげ、式辞といたします。